公共交通運賃案2〜ワンマン運転で効率よく確実に運賃を取る方法
如何にしてワンマン運転の確実性を上げるかという話。
これも、和洋の比較で説明する。なおこの話では、乗降場に改札口は無いものとする。
日本ではワンマン運転でも確実に運賃を回収しようとするあまり、乗務員が丁寧に確認するためどうしても乗降に時間がかかってしまうことが多く、ひいては遅延につながりかねない。
欧州では信用乗車制が多く乗降にかかる時間は短くて済むが、確実に運賃が確保できるというものではない*1。
では、何が確実かといえば、車内改札である。で、提案。バスなら扉の横にカードの読み取り機が付けられるが、その部分をそっくり自動改札にしてしまうのである。これは鉄道にも応用でき、むしろ乗降する扉を指定しなくて済むという大きな利点が得られる。これらは改札の無い駅だけで使用すればいいだけの話なので、場合によっては無駄が生じるかもしれないが、場合によっては駅側の配置要員の削減も可能であろう。これならワンマン運転でなくても、利点となり得る。
ところでこの提案は、事前に切符を購入する前提で書いているが、特にバスや路面電車の場合停留所に券売機を置けないという問題(あるいは故障して使えなくなった場合)が生じてくる可能性が高い。券売機の小型化は技術の進歩に頼るしかないが、場合によって整理券でどうにかすることも可能であろう。車内に1・2台精算機を設置しておけば、乗り越しも含めて対応は可能ではないだろうか*2。
しかしこの提案はあまりに混雑すると効果が出なくなるのが欠点であり、車内での精算を考えるとやや厳しく思わざるを得ない。