船齢80年 静態保存36年目の外洋曳航・・・元豪華客船沈没

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これでは故意だと疑われてもおかしくないな・・・。三宅啓一教授が書いているように、売買双方が「船をたいせつだと思う心が乏し」いとすれば、なお悲しいこと。「白雲楼ホテル」もそうだったが、船に限らず文化的な価値に興味がないというのがもっとも恐ろしいこと。三宅教授による「営業最終日に見た立入禁止の船尾甲板の様子」を想像すると無念さすら感じてしまう。
伊豆箱根鉄道がどのように整備してきたのかはわからないが、やはり経営の足を引っ張っていたのだろうと思うが、前述の甲板の様子や雨漏りの多発といったことを考えると、本気で整備していたとは考えにくい。さらにこの記事のコメントを読むところによると、一般的な常識よりも格安で取引されていたとの噂。そして買い取ったペトロファーストの経営者も、悪徳不動産屋という話もあり、この辺りは白雲楼での不正な取引に通じるところがあると思う。実際問題としてどのような原因で沈没したのかというのは今のところ不明とされているが、もちろん保険金目当ての「曳航→故意の沈没」というなら論外であり、文化的な価値感の問題として一騒ぎ起きる可能性もある。
こういった「文化的価値の無視による文化財喪失」は常に起こらないようにしなければならないこと。もちろんマスコミの空騒ぎだけで終わってはならないことである。