乗りっぱなし

起床後ホテルのバイキングで朝食。弁当を調達して飯山線に乗り込む。この日は長野から郡山まで乗りっぱなしである。またキハ110系。飯山線は豊野から分岐して一路越後川口へと向かう。豊野には花が多く飾ってある。信濃浅野までの区間はほぼ信越線と並走。増設できる場所が無いので、複線化の折には信号所設置だろうか?とりあえず今のところは心配無用であろうが。
寺の境内の中に作ったような駅、蓮。墓地に挟まれてしまっており、その上本殿の外壁が真っ赤。
横倉にも花壇があり、色とりどりの花が植えられている。飯山線は何かと駅構内に花を植えている駅が多いと感じた。戸狩野沢温泉からは減車・ワンマン運転。ボックスを占領していたが、途中から六日町まで親子連れに向いの席を譲った。
そして只見線だが、その前に少し上越線。例によって115系だが、なんと1両しか存在しない車両に乗れるという引きの良さ。扱いとしては三十何本が同じなので、かなりの偶然の乗り合わせであった。
只見線はキハ40系。なんと盛岡支社の車両が来ていた。ツーマン運転で意外と乗客は多い。昼過ぎなのでここで弁当。
列車は米の名産地、魚沼丘陵を駆け抜けた後、奥白河を過ぎると一気に山並みが迫ってくる。冬季通過の田子倉の次は只見。なんと団体列車の国鉄色のキハ58系が待っていた。ここで減車ワンマン切り替えをするのかと思っていたが、結局車掌はずっと乗っていたし、切り離しもついに行われなかった。この先は会津阪下まで、ひたすら山中を駆ける。数駅に渡って1両しか扉を開けられない駅が続くと紅葉も次第に綺麗になってくる。最初はロングシートに座っていたが、只見からボックスを占領。ほとんど交換が無い。
ところで、飯山線沿線もそうだったが、新潟県側には大根を干している家が多い。沢庵にでもするのだろうか?
会津川口。ようやくここで交換し10分も停車。対向列車も盛岡支社の車両を連結している。どうやら何両か来ているらしい。乗客も思い思いにゆっくりする。
塔寺まではほとんど山中をだが、それでも乗客はそれなりにいる。隣のボックスにいた親子連れ(の様子。親子ともそれほど若くは無い)はワインやらおつまみやらで盛り上がっている。国道との並走区間では車に乗った夫と競争?していた両親と娘を連れた女性もいた。この路線は大赤字じゃなかったか?
夕方になってようやく会津坂下に到着。なんとなくラーメンが食べたくなってくる。再び田園地帯を走り、ここからは都市郊外の路線という様相を帯びてくる。しかし一気に暗くなってきた。会津若松に着いた頃には真っ暗。喜多方まではまた1時間ほどかかってしまうのでラーメンは断念し、予定通り455系の快速で郡山へ。もうボックスを陣取る段階ではないので、デッキの便所跡に立つ。もはや沿線の風景は見えない。
到着後駅構内でオムライスを食べ、ホテルへ。この晩だけはインターネットが使えなかった。