嗚呼、乗り間違え・・・

 ゆっくり出発。しかし朝から都心の各駅停車の影響からいきなり7分遅れての発車。ATOSの影響が確実に区間外に響いている。乗るのはもちろん115系。遅れているせいか韮崎と塩町ではメロディーが鳴らず。小淵沢から小海線へ。キハ110系である。ふと思った。20年前はキハ58系、しかも非冷房車が主力だったようだ。さらに40年前はC56が旧型客車を率いて走っていた。何となく乗ってみたい・・・。そういえば身延線373系特急「ふじかわ」も10年前は165系急行だったなぁ・・・。
しばらくは田園地帯を走る。
 甲斐小泉駅前の美術館の存在を気にしつつ、野辺山で下車。ところが予想外に何も無い駅前に唖然としてしまった。観光案内所も定休日である木曜日が祝日だったため休み。しかも次の列車は1時間半後。レターセットを買ったついでに駅前の郵便局臨時出張所の方と話しこむ。ここは標高が高いのが売りなので、清里のほうがいろいろあるとのこと。とりあえず結局JR最高地点へ歩いてみることとした。ちなみに駅前の公園には件のC56も保存されている。
 さて、途中のパン屋に足を踏み入れる。本来はここに行ってみようかというつもりだったのだが・・・。やはり平日なので閑散としていたが、休日は客が多いとのこと。土産用のパンとクッキーを買ったあと、さらに歩く。踏み切りのところで職員さんが話していた食堂を発見。昼食の案内も一通り案内されていたのである。で、名物の石焼薫タンラーメン(1160円)を堪能。食事中もトラクターが外を走り回る。実に長閑である。
 食べ終わると時間が一杯になってしまう。すぐに駅へ戻り、ソフトクリーム(ちなみに駅前の土産店には某有名コーヒー用ミルクメーカーのソフトアイスを狡賢く案内していた店もあった。騙される観光客も多いだろうに・・・)を食しながら何とか列車に。ツアー客がいて客は多い。ところがいざ乗り込んで、車内放送を聞いた途端に間違いに気が付いてしまった。こともあろうに反対方向に向かってしまったのである。仕方なく清里で下車。駅員氏も身延線を経由してきたはずの切符で小淵沢行きから降りてきたのを不思議に思ったのか、少々釈明する羽目に。そして当然1本遅れた。また1時間半を潰す羽目に。
 職員さんの言葉通り、清里の方がはるかにいろいろ揃っている。昼食は既に食べてしまったので駅前を散策。比較的良く整備されているのだが、解体が中断している様子の廃墟とホテルの送迎に使われていたと思われるバスが放置されている一角があったのには驚いた。バスの車内には布団が詰め込まれていた。このホテルはその先に健在で、営業しているのかどうかは不明。そういえば昼食を食べた店も宿を兼ねている様子だったが、営業していたかどうかはやはり不明である。
 1時間半で再び列車へ。紅葉が見事である区間を過ぎ、馬流から高校生が一気に増える。当然五月蝿い。そして再び田園地帯を走りつつ中込へ。しかし相当に暗くなってきた。明るいうちに小諸に着きたかったのだが・・・。中込ではそれまでワンマンだった列車に車掌が乗り込み、そして1両増結した。ここで高校生が激増。印象として昨日のガキと余り変わらない。向いのホームにいる奴と意味不明なやり取りをしていたり・・・。1本前を逃したのが痛い・・・。しかし喧騒も一時的で佐久平で一気に乗客が減少。その後も別の高校生が乗り降りしながら小諸へ。
 一旦下車してしなの鉄道線の切符を買う。10分の接続時間に一旦出場。東京から乗ってきた切符とはここでお別れである。何とか購入しなおしてからまたも115系身延線ではついに乗れなかったが、この旅の前半は115系三昧である。ちなみに上越線が残っている。